まさか自分たちが住んでいる熊本で、
これほど大きな地震が起こるとは
思っていませんでした…

震源地からは離れている、ここ人吉でも
下から突き上げられたかのような衝撃。
グラグラと揺れる家。
身動き一つとれず、ただただ揺れがおさまるのを
祈るだけ…
携帯の警報音が鳴り響き、不安と恐怖で
揺れている時間が何分にも何十分にも感じられました。

正直、この揺れが本震だろうと思っていました。
まさか、この揺れが前震だとは誰もが思っていなかったでしょう。

前震で散らばった家財道具などを片付けに戻ったお家で
本震に遭われて犠牲になられた方も多くいらっしゃるそうです。
あまりにも悲しすぎます…




揺れている家の中で、犬を3匹抱きかかえながら思いました。
あと何回揺れるんだろう…
天井が落ちてきても支えられないよね…
家、崩れるかな…
怖い…

人吉であの揺れでした。
震源地近くの方々が感じた恐怖は、私たちには
想像することすらできません。



人吉は被害はありませんでした。
会社も、建物や土地の被害はありませんでした。
社長のご友人のお声かけによって、全国からたくさんの
支援物資がコンテナで届きました。
私たちは、当社敷地内におろされたコンテナの中の物資の仕分け、
管理等、被災地へお届けするまでのお手伝いしかできませんでしたが、
こちらから熊本方面に向かう業者さんに協力していただいて
物資を運んでもらったり、ボランティアで支援に行かれる方々に
お願いしたり、ご家族が避難生活をされているという方々に
物資を直接お渡ししたりと、人とのつながりを感じながらの
お手伝いだったと思います。

ニュースや新聞にもありますように、まだまだ生活再建のめどが
立っていない方、仮設住宅で不自由な生活を送っていらっしゃる方、
たくさんいらっしゃいます。
復興、復旧のニュースが流れるたびに、人の力ってすごいなぁ…と
思いますが、まだまだ大変な思いをされている方がたくさんいること、
悲しみ、苦しみに耐えている方がたくさんいらっしゃること、
忘れてはならないと思います。

熊本地震の前震から今日で一年です。
まだ一年です。
日常生活が滞りなくできていると、まるで
遠い過去のような錯覚に陥ってしまいますが、
たくさんの方がまだまだ助けを必要とされています。
微力ではあると思いますが、私たちも何かしらの形で
皆様を支えることができたらと思います。